にょろにょろニッチ雑記

Google検索で見つけられない、ちょっとマニアックでニッチな雑記を書き散らします。

ファンドレイザーはODと契約しても面白いんじゃない?

以前の記事でODに飯を食わせることができるのかについてぼやきましたが、その彼は私と話をしてすぐ後に、クラウドファンディングで研究費を調達したとのことです。

ちなみに以前の記事はこちら。

 

mikkaboze33.hatenablog.com

 

そのODの方はacademist(アカデミスト)というサイトでクラウドファンディングを利用したとのことで、結果的に研究を実施するフィールドへの渡航費や、海外の学会に参加するための費用をまかなうことができたようです。

個人的には、これはすごいことだと思っています。

日本という国では、マネタイズが見込めそうな素材系や薬学系の研究以外では、大学院の研究にお金を出すのは大体が官公庁か、その外郭団体と相場が決まっています。

そうではなく、マネタイズできるかどうかわからないような研究に、論文の末尾に名前を載せてもらえることを見返りに個人がお金を提供するなんて、私自身がアカデミズムの世界にほんの少し足を踏み入れた時には想像もできなかったです。

 

さて、そんな彼と話してからしばらくして、ご縁があって駆け出しのファンドレイザーさんと知り合うことができました。

ファンドレイザーというと、必死になってスポンサーにお金を出してもらうようお願いして回る小さなNPOの有給(薄給)スタッフさんというイメージがあります。

自分にとってまったく得るところのない慈善事業にお金を出す人間というのは、よほど経済的に余裕のある人たちに限られます。

ファンドレイザーはそうした人たちに時に鼻であしらわれながら、どうにかこうにかお金を集めて、NPOの運営を成立させるのが仕事です。

 

私が知り合ったファンドレイザーさんは大学の管理部門での勤務経験をお持ちで、大学の管理部門における研究費獲得業務が研究者の先生方への情報提供の域にとどまるという話を教えてくれました。

これはつまり、当然のことながら先生方にもなれていないODのみなさんには情報すら行き届かないということを示唆しています。

その情報の中身というのは「どこそこの官公庁なりその外郭団体が財政的支援を必要とする研究を公募している」程度の話で、正直コネとネットがあれば個人でも十分可能な業務です。

しかしながら、ODのみなさんはその程度の情報すら手に入れられず、経済的な苦境に耐えて研究を続け、博士号取得や大学でのポストを求めて年単位で汲々とした生活を続けます。

もはやストイックな研究者というよりも、研究に対して宗教的情熱を持ち合わせている低所得層という方がしっくりきます。

 

一方で、ファンドレイザー業界には新規参入者が増えているようです。

日本ファンドレイジング協会という仮認定NPO法人さんがファンドレイザーの認定資格を取得できる講座を企画しており、毎年一定数が受講しています。

こうした方々の受け皿となるべき日本のNPO団体の数も増えているようです。

 

参考:内閣府NPOホームページ

https://www.npo-homepage.go.jp/about/toukei-info/ninshou-seni

 

しかしながら、ファンドレイザーは腕一本で食っていける商売です。

集金力やマッチング力があるのであれば、わざわざ薄給の正規職員で満足している必要はまったくありません。

そうなのであれば、エンジェル投資家のみなさんが有望なベンチャーに投資するように、有力なファンドレイザーが面白そうな研究をしているODのファンドレイジングを手伝うというのもアリなのではないでしょうか。

成功報酬の一割をもらうということで、研究費が50万円だったり100万円だったりするかもしれませんが、ファンドレイザーの仕事の一部として、十分に成り立つ可能性のある仕事だと思うのですが。